縦に横に奥ゆきに
結構なタイムラグではありますが、前回の関ジャムも観ていて楽しかったので感想をまた書かせてくださいー。『音楽プロデューサーが選ぶ2016年ベスト10ソング』回の感想です。
まず、それぞれ解説に使うツールが
いしわたり淳治さん:言葉
蔦谷好位置さん:キーボード
tofubeatsさん:パソコン
もうそのまんま色が出ているし、選ぶ曲も着眼点も違っていてとても興味深かったです。
いしわたりさんは歌詞プロデューサーもされているということで、まぁ〜説明がお上手で!!例えも的確でしたが、シンプルかつ具体的に説明していただけるので素人でもすぐ納得できるのがすごい!
あと、とても大きな想いを持って音楽に向き合っているのがすごいなと!常に「曲は誰かの暮らしの中で機能することが大切です。」の言葉のもとに選曲しているのが伝わりました。 「感情をしまうところが歌」という言葉もさすが...!
ところで、、番組関係ないんですけど、気になったのが1位に選んでいた西野カナさんの『Have a nice day』、、“作曲:Koudai Iwatsubo” って、、あのイワツボコーダイさん!?!?ってびっくりしました!
ちょっと検索してみたらJUMPの “Fantastic Time” なども作られているんですね。あの曲も大好きですー!A.B.C-Zもセクゾもいろいろ楽曲いただいていてお世話になっております!!
蔦谷さんもプロならではのギミック*1をわかりやすく説明してくれて、それによってその曲の持つ意味がこうも深くなるんだよ、と教えてくれて。曲に対する想いがさらに濃くなるので本当にありがたいです!
個人的に特に印象に残ったのはチャットモンチーの『majority blues』! メロディーと歌詞の相性がいいという評価に留まらず、曲の構成自体が歌詞の内容を表現しているという。。そんな深い聴き方知らなかったー!!
リーガルリリーも気になる...。なんか、、The SALOVERSを知った時と同じような心の揺さぶられ方。
tofubeatsさんは、まー!ナイスなオタクでございましたね!(『ビッチのカバンは重い』に「名曲ですね」と呟く姿がまさに!笑) 勿論いい意味で!
選ぶ曲から説明するポイントまでマニアック!でもだからこそ面白くて、ポカーンとしながら、そか?かりぷそ??ふむふむ。。って感じで。それこそ今まで馴染みのなかった曲や注目ポイントを紹介してもらえたことで視野が広がりました!
そして今回の関ジャムでは、一見軽く捉えられがちな楽曲もヒットするには理由があるということを教えてもらえたのはすごく意味があるように思いました。RADIO FISH然りピコ太郎然り。お笑いベースの楽曲って基本面白さが先行するので軽んじられがちのような。
でも “アーティストの知名度があって歌詞が成り立っている” とか、 “DJ達の間で重宝されているサウンドをシンプルな曲の中にこだわって埋め込んでいる” という話はすごく貴重! (確かに古坂大魔王のコンビ時のリズムネタは凝っていたような...)
当然ですが偏見なしに楽曲を評価するところが素晴らしいなって思いました。
あと映画『君の名は。』を観ていた時、RADWIMPSの曲って聞いてすぐRADだって分かるのがすごいなーと思っていたのですが、蔦谷さんが教えてくれた音階にないコードこそがRADらしさを出しているのかも、と思ったり。野田さんの選ぶ特異なコード進行こそが曲にRADブランドをつけているような。
↑さっそく「チャットモンチーは有機野菜」をパクっている表現ですが(笑)
そしてなんだかんだで最終的に、
いしわたりさんは音楽を “広める” ことに重きを置いてお仕事をしているのが尊敬だったし、
マニアックなこだわりポイントを “深く深く” 掘り下げるtofubeatsさんの熱量は熱かったし、
いい曲の “奥” にある真意を引っ張り出してきてそれを教えてくれる蔦谷さんはすごいし、
音楽の広さ、深さ、奥ゆきを教えてもらえたような気がして超ナイス回だと思いました!
あと、いち視聴者として、一連の流れでCM無く番組を進めてくれるのは本当に嬉しい!こちら側も「1位発表の前にCM」的な流れには慣れてはいるけど、少なからずストレスはかかるのでそれが無いのは意外と大きいのかも。そして番組の印象もよくなる!笑
あと本っ当にホラン千秋さんの質問ポイントって核心をついているからすごいなって思うんですよねー!曲について更に探求する、意味のある質問が素晴らしいなって思っていつも観ています。
『像』のセッションも、優くんの声であの曲を歌われるとなおさら意味が強く伝わってくる。
2年前のニズムの時、というか少プレで初めてパフォーマンス観た時にバンドじゃないことに少なからず寂しさを感じていたのでエイタメではかなりグッときていましたっ! アッパレ!
てか、、、
JUJUの『ラヴ・イズ・オーヴァー』の解説時、強〜く頷く村上さんが村上信五すぎる...!
*1:ネガティヴな意味に使われることの多い単語のようですがここでは勿論そうではないです