5 Starsに魅せられて

今ではスキップ9分

彼らの筋が道となる

  私にはすばるくんのファンになった明確な瞬間がある。 

 

  改めてジャニーズにはまり始めた2012年、少しずつ関ジャニ∞メンバーの人柄を知っていく中で、すばるくんだけはなかなかキャラクターが掴めなかった。あんまり発言するイメージが無かったし、たまに出る言葉は強めで、なんだか怖かった。でも、遡って『スバラジ』を聴いていたある日、なんてことのないエピソードで “渋谷すばる” という男を知ることとなった。

 

  ある日、すばるくんが横断歩道で信号待ちをしていたら近くにやってきた女性が豪快に転んでしまった場面があったとか。周りが我関せずの中すばるくんが「大丈夫ですか?」と声をかけたものの、その方も恥ずかしかったようで、立ち上がった瞬間に青になった信号を見て何も言わずに走って逃げてしまったとのこと。そんなエピソードに対し「えぇ〜〜〜...!?!?そんなことある!?(笑)  いやいやいやいや、人として...! 恥ずかしいのは分かるけど...!!!(笑)」と思ったとツッコむすばるくんに私はおちた。「人として」を大切にするこの人がすごく好きだと感じた瞬間だった。

  そしてその後もエイターをしていく中で、彼の愉快でチャーミングな人柄を知っていき、彼の筋の通った生き方に感銘を受けることがまた幾度もあったりで、渋谷すばるのブレない芯や熱い魂の虜となって今に至る。

  だから、2018年、4月15日に決定事項を知らされた時の私のファーストリアクションは、「そっかぁー、、、そうなんや。。」という受け入れの境地だった。

 

 

 

  その数日前、噂の週刊誌情報がTLで回ってきた時は「わー!週刊誌が売り上げ伸ばすためにエイトのデマカセ書いてる〜。そうやって利用されてるエイトってつまりは超大物☆」と本気で思っていた。

  だって、今ではもう “アイドル” 消化して、ジャニーズのフィールドを自分たちで広げて、ようやく少しずつ夢を現実にしつつある今このタイミングで、大好きな関ジャニ∞をあのすばるくんが投げ出すわけないって疑う余地がなかったから。人間不信だったあの頃とか、アイドルに疑問ばかりだったあの頃とか、困難続きな時期も、忙しくてめまぐるしい時期も、仲間や周りの方々と一緒に乗り越えてやってきた。そんな “今まで” が、決して容易い年月ではなかったからこそ「いやいや、今エイト抜けたら、一緒に頑張ってきた仲間にも、もがきながら進んできた過去のすばるくん自身にも失礼でしょ!万が一そんなことしたらひくわ〜」と思っていた。 

 

  そうまで思っていたのに、FCページに載っていたすばるくんの言葉は、私にとってなんとも素直に受け入れられるものだった。

  もちろん読み進めながら寂しくて切ない気持ちにもなった。だけれどもあのページに書かれた彼のその言葉は、今までを投げ出す人間のそれなどではなく、ひとりの男の、腹をくくった人生の決断だということが明らかだったから、私には受け入れる以外の選択肢が思い浮かばず「そっかー、、」と小さく呟くことしかできなかった。

 

  元々ジャニーズのタレントさんを主に「人として好きだから」で応援するスタンスなので、それぞれの人生を「アイドルとして」よりも「人として」満足いくように送って欲しいといつも願っている。だから今回、どうしても挑戦したいことがあるから会社を辞めようと思う、というすばるくんの決断は仕方ないと思えた。でも、横山くんも言っていたように、渋谷すばるがいない関ジャニ∞の方はなかなか想像ができなかった。 

  関ジャニ∞の音楽面を牽引してきたすばるくん、愛すべきド変態をさらけ出しながら、独特のセンスと抜群の切れ味で我々の笑いのツボを押さえきってくるすばるくん、全メンバーが (そしてファンさえも) 最後の砦的に絶対に揺るがないと信頼をおいていた関ジャニ∞の肝である渋谷すばるの存在はあまりにも大きすぎる。そんな彼が抜ける関ジャニ∞ということがよく理解できなくて正直戸惑った。

 

  それでも、うまく消化したように見えた彼の夢が、心の奥で未だに形を変えずに確実にそこにあったのかと思えば、すばるくんにとってはそれを抑えながら活動し続けることこそが、結局は大好きな関ジャニ∞にとって良い結果にならないだろうという意味もあったのかなと勝手に推測する。きっと。彼らは嘘はつけない人たちだから。

 

  いろんな制限がある中でも、いつも出来る最大限の誠意で筋を通してくれる関ジャニ∞には本当に感謝をするばかり。メンバー自身のそれぞれの言葉を直接聞かせてもらえる会見は本当にありがたかった。文字だけだと実感がわかなかったものが現実なんだと感じるのはやっぱり切なかったけど。

  横山くんとすばるくんの関係性も、簡単には語れないものだと思う。

  マルちゃんの「メンバーっていうことには変わりはないです」が心強かった。

  感情まる出しの大倉くんには本当に救われた。だってみんながみんな、スッキリした顔でいられたら、納得できないファンや、応援したくてもまだまだそんな気にはなれないファンが自分を責めてしまうから。だから正直な言葉と正直な表情を見せてくれる大倉くんに救われた人は多いと思う。関ジャニ∞の今までは、これをそう簡単に受け入れられるほどのものじゃないんだって言ってくれているように感じた。

  門出の日と例えた亮ちゃんには、寂しさを越えて決意を決めようとする男気を感じた。

  入院するほどのケガを負っていたというヤスくん。でもそうなった理由が確実にあるのではと私は思ってしまう。 

  村上くんは大事な幼なじみの決意表明の日をハレの場にするために完璧な仕事人となっていた。私はどうしても村上くんのファンだから、これから村上くんの隣にすばるくんがいないことをとてもさみしく思う。

  我々の思うことは最初にメンバーが何度もぶつけてくれていて、しつこいなって思われるくらい必死に、どうにか止められないかなって動いてくれたことも (当たり前とは言え) 嬉しかった。メンバーでそこまで話し合った上での決断なんだから、もう前に進むしかない。

 

 

 

  その夜の関ジャムセッションも思うことがいっぱいあった。思わず「全然 “セッション” じゃないじゃん!!!」って突っ込んじゃったけど(笑)

  LiSAさんとの『Catch the Moment』、いい表情してギター弾くすばるくんと、気持ちがいっぱいいっぱいに見えたヤスくんと村上くん。弾き終わったあとに大きく吐いた村上くんのひと息は重かったな。今のこの状況にリンクしすぎる曲すぎて、せっかくの歌に邪な想いをのせて聴いてしまってLiSAさんにちょっと申し訳なくなった。すばるくんの言葉で始まったこの楽器で、あとどれくらい一緒に音楽を奏でられるんだろうなんて思ってしまう自分が陳腐で辛気臭くてやんなるけど。

  でも本当にLiSAさんの力強い素敵な歌が心に響きました。あの日のセッションがあの曲である意味があったと思います。本当に本当にありがとうございます。

 

 

  大きな軸であるすばるくんが抜ける関ジャニ∞のこの先が新たな試練続きなことは明白だけれども、正直その姿はよく見えてこない...、、最初はそんな不安ばかりだった。けれども、メンバーのコメントを番組で聴けたりもして、この1週間で少しづつまた前向きになれているように感じる。あの6人だからこそまた自分たちの道を正解にしていけると。

  すばるくんがいないツアーも、先を見据えた勝負どころなんだと教えてもらえて嬉しかった。まだまだ想像のつかない6人の関ジャニ∞だけど、私は彼らを信じているし、そんな彼らをこれからもずっと応援していく。そう思わせてくれる今週の関ジャムセッションが本当に素晴らしかった。章ちゃんの眩しい表情と気持ちの込もった歌声はとてつもなく強い勇気をくれた。

 

 

 

  活躍の幅が大きくなればなるほど自分の未来のおさえが広がっていくんだろうし、リリースとツアーがルーティーンみたいになるのも “ならでは” だなぁと思ったりもして、出すために作る流れもひとつの仕事のあり方だと、それを全うすることも最高にかっこいいなと思えたのも、私にとってはジャニオタになってみての、ここ数年での大きな気づきだった。でも、そんなめまぐるしい活動の中でも “大事にしている心” をうまく乗せていく関ジャニ∞は最高で最強にかっこいい。

 

  すばるくんは自分の幸せを主観で決められる人だと思うから、この先も後悔は絶対にしないと思う。ドームで歌って5万5千人を感動させることも、場所なんて関係なくどっかで歌って誰かひとりの心に響いて、「よかったよ」ってお互いの心が通じ合うこともどちらも幸せなんだと思う。もちろんそれ以外にもいろんな形の幸せがある。

 

  関ジャニ∞渋谷すばるもまた同じく新たにスタートかぁ。

  

 

 

 

 

 

 

 

  でも本当にすばるくんって超迷惑なやつー!!! 責任の重さ分かってるんだろうけど、それだけじゃ足りないんだよ。すばるくんの思ってる何倍も何倍もすばるくんの抜ける穴はでかいんだからな!

  でも、私はそんな “穴を埋める6人” を応援するわけではない。すばるくんがいたエイトを大事にしながら、さらに前に進んでいく関ジャニ∞を応援していく。もちろん思い出して寂しくはなるだろうし、泣けてくるとも思う。でもそれだけに私の「エイトが好き」っていう思いを支配されたくはないね。

 

  最後にみんなで『無責任ヒーロー』っていうのもなんとも絶妙だと思った。私の実生活でもオタク活動が忙しくて自分の時間やメンタルがジャニーズに振り回されそうな時には、頭の中でいつも「きーみのー人生はーだーれーのーものー」って流れるんだよね(笑)

  大好きな関ジャニ∞のセンター張っていた渋谷すばるという男が、自分の道を歩み続ける男であることを私は嬉しく思います。そして、そんな男をそれぞれの感情とともに送り出して、自分らの未来に挑戦し続ける横山くん、村上くん、丸ちゃん、安くん、亮ちゃん、大倉くんが男気に溢れていて本当に大好きです。関ジャニ∞が大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 まじ...

  曲紹介も頑なに日本語読みしかしなかったくせに。いつかめっちゃ笑ってやる。

  「なに英語ペラペラなっとんねん!!!!!!!!」って。