5 Starsに魅せられて

今ではスキップ9分

いつでも本気がいっぱい

  先日、ふぉ〜ゆ〜主演の『年中無休!』を観てきました。あの古道具屋での日常を切り取った作品を観ながら私は、「なんか、、生きるのも悪くないな〜・:*+.」という思いで心がほっこりあたたかくなりました。

 

 

 

  むかーし足立区に住んでいた、かつ北千住で働いたこともある身としては、「あのふぉ〜ゆ〜が北千住に!?!?」という衝撃が強かった情報解禁日...!それからずっとこの舞台を心待ちに。

 

  、、、いや 

  正直言うと、「あの日比谷、銀座(新橋)の常連ふぉ〜ゆ〜様が北千住に??どうしよう>< (何がかは分からないけど)大丈夫かな...」と、都心ではない劇場で本公演をしてくれることに無駄に心配になったりしていました。(全然地元でもないのに...笑)

  それに「伝説の劇団と言われているカクスコさんの名作を再演だなんて、、そんな趣深く、通好みそうな作品をちゃんと楽しめるのかしら...」という不安も。。

  でも、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

  観劇前の私まじ馬鹿言ってる!!!! めちゃめちゃ楽しかったし、めちゃめちゃ下町の兄ちゃんらがふぉ〜ゆ〜にはまっていた〜!!!!

 

 

  ふぉ〜ゆ〜のあの4人だからこそ、下町の古道具屋で働くフツーの男たちの日常が活き活きとしていて、確かにそこにはちょーテキトーな社長と、超真面目な先輩という両極端なおじさんもいるからこその空気があって、みんなが一緒になって、本気でふざけて仕事してるし、寒いくらい本気でカッコつけてるし、本気でしょうもないことでケンカしてるし、本気も本気で女のことばっかり考えてたり、、年中無休、365日、いつでも本気で生きているかっこよさを見せられて、なんだかすごく日常の楽しさに心が温かくなって劇場を後にすることができました!

  それは、演劇を観る度に「あー、なんて人生は複雑で厄介なんだ...!もう生きるのやんなっちゃう...」と思いがちな私(実はスーパーネガティブ)にとって、本当に稀なことであって、素晴らしくありがたい出来事だったのです...!あんな風に簡単にいざこざ言い合いできるのって、本気でぶつかってるからなんだろうな〜って、、本気でぶつかるからこそ、すぐ何事もなかったように普通の関係性に戻れるんだろうな〜って羨ましくなりました。

  ふぉ〜ゆ〜さん、大高さん、八十田さん、ウォーリーさん、そしてこの作品に携わるみなさま、、素敵であたたかい時間を本当にありがとうございます!!!! 

 

  それに、そんな心温まるオムニバスな会話劇の間に、ドミノ(舞台は水物ですね)、ダンス(ふぉ〜ゆ〜の本領発揮)、ストンプ(急にお盆始まったの超面白かった!)プロジェクションマッピング(サービスタイムがあるとは聞いていない!!!!)とエンタメ要素も盛り込んであって最っ高にワクワクする作品でした!! もちろん、アカペラも想像をはるかに超える完成度で超素晴らしい!!!! 2時間越え公演なのに休憩がない理由も観てみたら分かった気がします!

 

  個人的にめちゃめちゃ好きだったのは『カウンター』です。別にキラキラした毎日じゃなくても、悩ましいことがあっても、バカなことやって楽しめれば最高の人生だなって思わせてくれました。 まぁ、、本人たちは “楽しみ目的” なわけじゃないっぽいけど...(笑) 

  あとやっぱり『鉄骨』もやたらと胸が熱くなったし、『テッペリン』での近くて遠いラブホに思いを馳せ、悶々とする3人がとっても可愛くて不憫で最高に笑いました...(笑)  オープニング、フロントガラスを拭く日置くんもまじヤバすぎ...(笑) 

 

  ふぉ〜ゆ〜だからこそピタッとはまったこの『年中無休!』、本当に素晴らしくて、幸せな気持ちにさせてくれたこの作品に感謝しかないです!! カテコで辰巳くんが耳に手を当てて客席を煽っていたので、思いっきり感謝の歓声を送らせていただきました!!ありがと〜!!!!  いや、まじ、女があったかいとか違和感なく言えるのってふぉ〜ゆ〜ぐらいだって!

 

 

 

 

The McGowan Trilogy

  先日、世田谷パブリックシアターへ舞台『The McGowan Trilogy』を観に行って参りました。

  率直に言うと、、、難しかったです。  

  1980年代の穏やかではない情勢のアイルランドを舞台に、アイルランド共和軍の殺人マシーンとも言われたヴィクター・マクガワン、そんな男の悲劇の3部作で成る『The McGowan Trilogy』は私にとって難しかったです。

 

 

  やはり今作も文ちゃんこと浜中文一くんの出演ということで観に行ったわけですが、“稽古の入りでは座学でアイルランドの歴史を学んでいる、頭パンクしそうだけど楽しい”(←ニュアンス)と書かれた彼のブログに感化され、私もちょうどその時期はいろんな図書館に行く機会があったこともあって、アイルランドについて書かれた本を読んでみたりしてその興味深い稽古法を真似してみたんです。

  でも、、

  北アイルランドと南アイルランド

  カトリックプロテスタント??

  英国支配??シン・フェイン党??

  IRAIRB

  、、、?????

  未知の単語のオンパレードに難解な言葉の羅列、、もうホントわけわかんない!となってもはや途中でギブアップ...。ひとまずパラパラと目を通す〜、ぐらいにまでハードルを下げて劇場へと向かいました。

  たぶん話は3分の1ぐらいしか理解できていないと思います。 でもそれはそれで私なりにこの作品から受けた印象、感想などを書き残したく思います。(※ネタバレあります)
 

 

 

  私は観劇中この一部、二部、三部は逆の時系列の物語かと思っておりました。

  一部のあの暴力的なヴィクターには、実は自分の正義を貫くために好きだった女の子にさえも手をかけた過去があって、更にその前には、思いが通じ合わなかった母親にも引導を渡した過去もあった。そういった、本当は心の奥で愛していた、愛して欲しいと思っていた女性2人を殺したという過去、そこまで冷酷なことをした過去があるからこそ、もはや自分の正義を証明することになんの障害も躊躇いも罪悪感もなくなったのだった、という話なのかと、、「狂ってしまったものは仕方ない」というとあまりにも雑で思慮浅い言い方ですが、そういうお話なのかと思っていました。

  ただ、あらすじをちゃんと読んだら時系列がしっかりあったのでこれが解釈違いであることは明らかなのですが、一度観ただけの現時点では “過去を遡っている” 方がしっくりきているので、私の中では未だにそのように捉えています。悲観論者なんで。

 

 

  一部は正直なんとも言えないバツの悪さというか気まずさというか心地悪さで観ていました。ヴィクターの本心が見えてこないひねくれたものの言い方、ついていけないユーモア、尖った態度、突発的な暴力性が私にとっては新鮮なものではなかったため、観ていて心のどこかでしらける感じ (演技がということではなく、ヴィクターという男に)。大きくなった今だからバーテンのような戸惑いや恐怖目線ではなく、俯瞰で見られるようになったからなのかも。 (、、、まぁそもそも観客って俯瞰だし...笑)

 

  この作品での思い出は、なんだか微妙に私自身の過去にリンクする部分もあってその分、逆に物語に入り込めなかったのか、私としては本当に珍しく観劇中に一度も涙が込み上げてこなかったことでした。

  史上最弱の涙腺の持ち主である自分は、何を見ても、読んでも、聞いてもすぐにウルッとしがちで、時にそんな自分に引いたりするのですが、、今回二部を観ても、三部を観てもその感情になることはなかったのが面白かったです。完全に私個人の感じ方の話ですが。

 

  特に二部の最後、ヴィクターが一番感情をあらわにするシーンでは、なんて不器用で哀しい男なんだ、、と思っていたら

  「あなたのために流す涙はないけれど・・・哀れんであげるわ、シルバー兄さん・・・」*1

  と、まさにドンピシャな、若かりし頃に読んでいたとある漫画のセリフが脳内に浮かんできたりして。(超余談) 

  まぁそんなことより、、趣里ちゃん演じる女の凛とした様がとても魅力的で、それでも、乱暴な言葉づかいだったり、タバコを吸う行動だったりは生々しくてその場面の恐ろしさを語っているようでした。趣里ちゃんの歌声も本当に素敵でしたね。

  それに、観劇中は距離があったので気づかなかったのですが、パンフレットの “女とヴィクターが抱きしめ合ったシーン” の稽古場写真を観た時に、女の顔のすぐ横にあるヴィクターの胸元にしまった拳銃がなんとも衝撃で、やっぱり女ってヴィクターが惚れるだけの女だなぁと、、なんだか彼女の強さを感じました。

 

  三部は本当に感じたままで受け取って、、と投げかけられたような託されたような。私の中で感じたこと、想像したことはありますが、突拍子も無いので心に留めておきます...(笑) 

  

  この作品、私としては一部はめくるめく衝撃シーンに振り回されて、二部では自然体な事実が彼らのバックグラウンドを素直にうつしてくれて、三部では散らばったそれぞれの感情で想像を巡らせられた、という印象でした。

 

 

  この難解な作品を噛み砕くのに、かなり頼もしい力となってくれたのがやっぱり公演パンフレット!

  というのも、みなさん個々のページのコメントが濃いこと! 作品づくりのアプローチや方法、キャラクターを具体的に話してくれているので稽古の密さも伝わってきます。本当に面白いです。それぞれがしっかりそのキャラクターの人生を落とし込んで、その人として彼ら、彼女、彼に対しているから、しっかり人生が存在する芝居がそこにはあるんだなぁと思いました。そしてそんなお芝居を逆に反映して、私も自分の人生を思い出して考えました。

  演出の小川絵梨子さんは『Take Me Out』の翻訳など、お名前しか知らなかったので今回は作品を観れたことがとても嬉しかったです。超ミーハーなわたしはプロフィールの「アクターズスタジオ大学院演出部を卒業」に食いついてしまうのですが(悲しいかな...)、パンフレットを読んだだけで論理的でもあり感情的でもある、建設的な作品の作り方をされる方なんだろうなぁと想像できて(全然知らないくせに勝手に想像して)すごい方だ!と思っています。

 

  ここでひとつ、パンフレットの中で特に驚いて面白いと思ったところがあったので書かせていただくと、、小柳心さんのページで、“アハーンがクロかシロかは見た方の判断に委ねます” 風なことが書いてあって、私的には「いやいや!どう見たってクロだったじゃん」と思ったのですが、確かに今になって考えるとシロの可能性もなきにしもあらずだなぁ、、と思えて。。

  、、というのもちょうど先週あたり私自身、友人の恋愛相談を受けたのですが、全く浮気なんてしていないしその気もないのに、彼氏がその子と元カレとの浮気を疑ってきて、超論理的な彼氏は疑うに値する(と彼が思っている)ポイントを淡々と述べてきて、彼女がそれらをどんなに説明しても屁理屈で返してきて、更には「そうやって疑われるようなことをするお前が悪い」と責めてくるらしく(.....)、そんな彼に怯えた友人は事態が悪化しないように小さな嘘をついたり、取り繕うような無駄な行動をとってしまい、結果それが裏目に出てどん底に陥っている、、という内容でして、、まさに “シロだったとしても恐怖のせいで自分がグレーに染まりに行っている” 一例だと思ったんです。だからそんな話を聞いたら、もしかしてアハーンも潔白だったのかも、、という可能性も考えるようになったのでした。美人の奥さんとのラブラブ生活という幸せを知ってしまったが故の恐怖かなぁ?(笑) 

 

  ちなみに、、そんな一部ではやっぱりヴィクターとバーテンの二人のシーンが好きでした。アハーンもペンダーもいなくなって、店の中で二人で過ごした数分。 

  「何かしなきゃって思うだろ?」って適切な言葉だなぁって思います。それに絶対ここで彼の人生終わる、、って分かっているんだけど、ヴィクターのふと見せる品位がまやかしの希望を持たせて、、でも絶対そういうところは裏切らないのがやっぱりめっちゃヴィクター・マクガワン。松坂桃李くんも難しい役柄を見事生きていましたね。三部の息子としてのヴィクターもかなり好きでした。

 

  ところで、カーテンコールではお一人、「???」の方がいて一瞬戸惑ったのですが、無線での声のご出演、薄平広樹さんとのことでした。てっきり録音かと思っていたのですが、生バンドならぬ生トランシーバーとのことです!ちゃんと軍服に身を包んでいらっしゃいました。(そりゃそうか)
  

 

 

  そんなマクガワンという男の人生とアイルランド、、やはり全体的に知らない単語、歴史、文化が多すぎて理解が追いつかなかったのですが、パンフレットにはしっかりキーワードの補足があったので開演前にそこだけでも観ておくんだった...!と若干の後悔が。“パンフレットは観劇後” のマイルールも考えものですね。

  それでも谷田歩さんは “お客さんには半分届けばいい” って言ってくれてたし、高橋惠子さんも “何を感じるかは人それぞれ” って言ってくれているから、それはそれでいいんでしょうね。あの時間を有意義に過ごせたのは確かなことだし。 それにしても、高橋惠子さんの “おかしかったら遠慮なく笑ってください” は優しくて素敵だと思いましたね〜!

  それにこの戯曲の作者、シェーマス・スキャンロンさんも、彼のTwitterを見る限りチャーミングな方のようで、この日本での上演を喜び、楽しんでいる様子が伝わってきました。一見シリアスでダークなこの物語は、とてもあたたかくて優しい皆さまで作り上げられているんですね。

  今日明日と有終の美を飾れますよう応援しています。

 

 

 

 

 

 

  

 

  ねぇねぇ、、、文ちゃん、桃李くんに「文さん」って呼ばれてるの??笑

 

 

 

*1:皆川亮二先生作、七月鏡一先生原案協力の漫画『ARMS』より

初日まであと少し

  またひとつ節目を越え、新たなステージでの新章が始まったような気がした私は、昨日、ようやくGR8ESTを開けたのでした。

  それまでずっと開けられずにいた関ジャニ∞ 2枚目のベストアルバム、、ようやくその作品を楽しめたのも、前夜に新録した2曲を披露してくれたことが大きく影響しているように思います。

 

 

  「新たな大きい階段を目の前にして、今まで登ってきたものを見返して思い出に浸る気にはなれない。どうやって登っていくかってことしか考えていない。」という内容のことを大倉くんがラジオで発してくれた時、その表現がすごく分かりやすくて強く印象に残りました。

  そんな言葉どおり、4月からはずっとただ前を向く関ジャニ∞しか我々は見ていなかったわけですが、関ジャムの7人最後の演奏ではそういう姿だけではなくて、横を見た時の、ただその時の彼らの感情を共有させてもらえたことが本当に嬉しかったです。

  亮ちゃんの素直な「さみしい」という言葉で我々の同じ気持ちが救われて、そんな亮ちゃんが「ありがとうございました」と言っているのに亮ちゃんのことを見れないすばるくんが正直すぎて、やっぱりほんとにこの人が好きだわって思いました。eighterって叫んでくれて本当に嬉しかったです。

 

  怒濤の “最後の” ラッシュに打たれまくって結構観ている方も楽ではなかったのだけれども(笑)、やっぱり一緒にお仕事してきたスタッフさんたちも、それぞれちゃんと「ありがとう」と「これからも頑張ろうな!」をあらわしたかったんだろうなーって推測したら、そう思ってもらえるような環境を作ってきた関ジャニ∞ってやっぱりすごいしかっこいい!って思います。そんな彼らにこれからもずっとついて行くし、なにより「まかせておくれよ 何とかするさ」って言ってくれている彼らを頼りにしています!

 

 

  個人的にはすばるくんはこれからもずっと関ジャニ∞の一員だと思っているし、レッドも健在だと思っています。

  そしてこれは紛れも無い事実ですが、渋谷すばるはこれからも一生我々のアイドルです。

 

 

よしっ!

  いろいろあって、ずーっとジメジメしてたんですけど、、、昨日の関ジャニ∞のレンジャーでシャキッとさせられたので、いっちょここいらでケジメようと思います。 

 

 

  私は関ジャムの『ハピネス』と、テレ東音楽祭の『LIFE』を歌っていた章ちゃんの表情が本当に大好きです。「頑張らな」とか「みんなのために」とか「嬉しい」とか、でもちょっぴり「切ない」とか「それでも前を向いて進んでいくんだ」とかとか、、とにかく、いろんな気持ちが感じとれる安田くんの表情が大好きで、観るたびに心を揺さぶられているんです。本当にいい顔してる。

  安田くんには、そういう、観ている人に心を届けられる表現力という武器があると思います。いつもやっていることはできないかもしれないけど、今度のツアー “ヤスくんの今できること” で輝いていてほしく願っております。むしろ今だからできること、気づくこともあるかもしれない。そういうの全部含めて、いつでも今がヤスダ100%!

 

 

  もちろん別の結果になっていたとしても全く異論は無かったし、むしろそちらの選択肢を望んでしまう気持ちも正直あります。どうしたって心配は消せないから。 でも、ヤスくん自身がそう決めて、メンバー、スタッフさんもその気持ちを受けて、一丸となって決意したこのツアーがもうすぐ幕を開けるのならば、我々エイターもそこに込められた思い、パワー、愛を受けまくって、それらをとんでもないほど増幅させて、ドームで巨大なパワースポットを作りたいと思っています!!!

  楽しみだぜ〜!!!!!!!!

 

DAY ZERO のこと

  幾度か『DAY ZERO』を観て、その後映画版も観てみて、、いろいろ考えたりをしているので、今回はそんな個人的な感想を書きたいと思います。とりとめはなく、どうしようもなく長いですすいません。そしてセリフ部分は全てニュアンスです。

 

 

  『DAY ZERO』の舞台は徴兵制が復活したアメリカ。突然召集令状が届いた幼なじみ3人の青年の、出征までの3週間の日々を描いた作品です。

  2007年に同タイトルで米国公開された映画をもとに、上演台本・歌詞:高橋知伽江さん作曲・音楽監督:深沢桂子さんのお二方によって作り上げられたオリジナルのミュージカルの『DAY ZERO』。演奏者はなんとギターの中村康彦さんただお一人というなんとも特異な作品で、吉原光夫さん演出のもと、福田悠太さん上口耕平さん内藤大希さんの3人が幼なじみの青年を演じ、梅田彩佳さん谷口あかりさんがそれぞれヒロイン役をメインに他の役も演じ、西川大貴さんはそれ以上にストーリーに不可欠な多くのキャラクターを演じていらっしゃいました。

  本当に素晴らしい作品で、すでに私の中ではこの先絶対に忘れられない一作となっています。

 

 

  弁護士としてのキャリアや、ようやくガンを克服した妻との家庭、、努力して築いてきた自分の生活を意味のない戦争に奪われるくらいなら卑怯者と呼ばれても構わないとなんとか兵役を免れるために策を講じるジョージ(福ちゃん)。

  移民の両親のもと複雑な家庭に育ち、今では父親は行方知れず、母親をも亡くし、若いうちからタクシードライバーとしてひとり自立して生きているディクソン(上口さん)。そんな彼は “自由” が簡単に手に入るものではないと知っているからこそ自由な生活を守り抜くために、戦争に行って戦うことは当然の義務だと主張。  ただ、、そんな迷いの無かった彼が、そのカウントダウンの日々の中でようやく大切にしたいと思える女性に出会うのが切ないところ。

  そんな対照的な2人とはまた違うのが処女作の大ヒット以降、作品を書けていない小説家のアーロン(内藤さん)。日頃から内にこもりがちな彼はとにかく狼狽えるばかり。でも「戦争なんて絶対無理!」という割に、決して兵役を拒否したり逃れようとするわけでもないのがアーロンらしいところだろうなと感じました。

 

  26歳を過ぎれば召集の条件から外れて不安からも解放されるはずだったのに、不安定な世界情勢と志願者の減少により、年齢の上限が35歳までに引き延ばされたというその世界。34歳の彼らは、まさにギリギリのところで足をすくわれてしまった側の人間なのでした。

  そもそも個人的に一番衝撃だったのは2020年だというその時代設定。 

  一瞬、聞き間違いかな?と思ったものの、そのすぐ後の「この前の東京オリンピックでもテロ対策に莫大な費用がかかったらしいぞ」といったセリフで聞き間違いではないとしっかり念を押されました。  パンフレットやメディアでのあらすじでは “近未来のニューヨーク” などと謳われているものの、具体的な設定は2020年...。いやいや、そんなん明日やん! 

 

 

  作品の印象深いシーンで私がまず一番に語りたいのがディクソンとパトリシアの公園でのシーンです。

  冒頭からずっと続くどこか不均衡なリズムとマイナーな曲調になんとなく心地の悪さを感じていた中で、ふっとギターの音色が明るく変わり、ステージ上の光も明るくなって始まるディクソンとパトリシアのデートシーン。 初見時には、ただ単純に「あぁ、ようやくハッピーなシーンがくるんだ...!助かった〜!」と、お気楽に観ていました。自分の意思とは関係なくもう恋に落ちてしまっているディクソンの表情や、照れ隠しでツンツンしている彼の様子があまりにも可愛くて、、天真爛漫にディクソンに懐くパトリシアも本っ当に微笑ましくて、、ただただキュンキュンしながら観ていたんです。 

  でも、2回目に観た時はまっっったく逆で、あんなにお互いを思い合う二人が最終的には引き離されてしまうつらさを知っているからこそ、そのハッピーなギターのメロディーと、まさに恋が始まったその瞬間の、キラキラした2人の笑顔が切なすぎて正直観ていられなかったです。なので心落ち着くまでは思わず目を閉じてしまいました。 そういうことは初めてだったので今回改めて複数観劇の意義を強く感じました。と言うより、この作品は2回目の方が観劇後の引きずりが重かったです。 

 

  同じように、2回目で感じ方が違ったシーンが、アーロンがカウンセリングを受ける場面。1度目は深く考えずに観ていたのですが、そのリストをきっかけに歯車が狂い始めるアーロンを知った後では、カウンセラーのミスターニシカワの表情がまーーーなんとも胡散臭く見えて。不敵な笑みを浮かべて指を鳴らしたりアーロンの頭をグルグル回したりして、うまく彼を操っているような感じがなんだか信用ならない。。 そもそも「ずっと同じ悩みばかり聞かされてうんざりしている」とか「ようやく新しい悩み(徴兵されたこと)が聞けて嬉しく思うぐらいだ」とか言うあたりがエセい。。映画に出てきたワードに合わせてか、チャチャチャ風な曲調も相まって妖しさ抜群の印象深いシーンでした。

 

  と、ここで言及せずにいられないのが、ミスターニシカワの化け物さ!!! 今回初めましてだったのですが、とにかく私の中では「西川大貴=アメージング!」でございます。  彼の演じた数多い役の中で私が最も好きだったのはゲイバーのお客さんでした。

  ほんとにちょっとした髪型・衣装の変化でまさにその雰囲気を纏って出てきた彼。ジョージのどうしようもない憤りの矛先が彼に向かった時の2人の感情のぶつかり合いが激しくて、観ているこちらもぐっと強張ってしまうほど。

  今までも散々浴びてきたであろう偏見に、プラス、徴兵の際にはそもそも対象とされていないという、存在を無にされていることへの呆れと怒りが激しいほどに込められていて、歌の場面、目の前で膝をついているジョージの背中からその鋭い目線を片時も外さないその様子で彼が心底ジョージを蔑んでいるのが分かり、観ていてなんとも心苦しいほど。(もちろんジョージが)

  もう本当に、、全編通して西川さんはすごかった!!!

  冒頭の登場シーンではこれから始まる苦悩の日々を強く印象付けるかのように、凄みを効かせた目線で客席を見回してきたり、前述のようにカウンセラーでは妖しさを、ゲイの男では呆れと憎しみ、ディーラーは狡猾さ、ポン引きは短絡さ、後輩弁護士では若輩さを、アーロンの幻覚では潜み寄る静かな狂気をバシバシ放ってきて、、、まーーー西川さんの役者力本当にこわすぎ...!

 

  そしてこれまた驚愕だったのが谷口あかりさん。ジョージに支え支えられの奥さまモリーと、ジョージが助けずに見捨てたジェシカ、、その真逆な役を一人で演じる複雑さ!この辺りもこの『DAY ZERO』の面白いところだなぁと思いました。

  モリーの凛とした強さはまさに理想の奥さま像そのまま、そんなしなやかに強い女性からの、、ジョージを含め、自分を苦しめた男たちを一生許すことのできないジェシカへと変わった谷口さん。最初は両方同じ役者さんだとは気づかなかったし、なんならモリージェシカのメロディーが同じだということもパンフレットを読むまで気づきませんでした。(私が鈍感なだけかもですが...。) 

  どこか軽率なジョー(もちろん彼にとっては相当な覚悟の元の行為には違いないものの)を突き刺すようなジェシカの実情の歌も苦しかったです。そしてやっぱり、そういった台詞がしっかり伝わってくる谷口さんの歌声もさすがのキャリアの賜物...!

 

  福ちゃんの演じたジョージはいい家育ちの高学歴、ついた職業は弁護士さんという、“共感” とは程遠い男のようにも見えますが、それでも根本はとても人間くさくて、誰しもがなりうる一面を持っているように感じました。

  目の前で仲間が誰かを苦しめている時、果たして自分は本当にそれを止める勇気があるのだろうか? また、もし自分が徴兵された時、徴兵されていない周りを憎まずにはいられるのか? 実際その立場になってみなければ本当の答えは出ないはず。

  そもそもこれは私の勝手な想像に過ぎないのですが、もともとジョージはLGBTに偏見があるわけではないと思うんです。それでも戦争に行かなければならないという非常事態に、身近な対象へと怒りの矛先を向けてしまったのだと...。 なのであのシーンで私が感じたことは、人の価値観さえ変えてしまう戦争の惨さでした。

  相当の決意で行ったジェシカへの謝罪も、結局はお互いにとってまた新たな深い傷となってしまうのも辛かった。でも、そんな情けなくてみっともなく見えるようなジョージであっても、病気のモリーを心からの愛情で支えたという、その事実で彼という人間を語れればいいのだと思えたことは希望でした。

 

  内藤さんのアーロンに関しては、なんだか1枚の羽根みたいな子だなぁという印象。どこか自信がなくて、まるで静電気のように自分とは違う性質のディクソンに引き寄せられて、その対象がたまにジョージで、たまにカウンセラーで、、フワフワといつも何かに引き寄せられて宙に浮いているようなイメージ。

  だからこそ、彼はやりたいことリストを作るにあたって、一度は自分の意志で、自分の力で飛んでみたくなったのかなぁ、、と思いました。彼にとっての「地平線」って、ちゃんと地に足をつけられる場所、彼の存在するべき場所のことなのかなぁ、、と思ったり。

  とか言って正直、私自身はめっっっちゃアーロンタイプです。やらなければいけないことよりやりたいことに走ってしまうところ、過去の過ちを乗り越えるための行動に出ずいつまでも引きずって生きているところ、そして、物語の結末含め。

 

  梅田さん演じるパトリシアの印象はすっごく日本的に感じました。ディクソンと令状の話題になった時、ディクソン本人に届いたとはつゆにも思わない無垢さ。兄のことがあり他人事ではないと戦争のことを勉強し始めたものの、そうそう予想外のことは自分の身に重ならないと信じている彼女のピュアな部分って、どこか “平和” に浸かっている日本人みたいだなと思いました。

  とは言え、「机上で学んだとしても、じゃあ実際にそれを役立てられるのか?」、、そんなありきたりな批判も飛んできたとしても、そういったところから始めなければ何も進まないんでしょうね。「自分の小さな力では何も変わらないと思っていた」という歌詞って、つまりは「そうじゃない」っていうメッセージですよね。うん。

  ところで物語終盤、パトリシアと会って少し変わったディクソンが見えてハッとした場面がありました。アーロンとジョージの「僕たち悪人じゃないよ。もっと悪いことしている奴はいっぱいいるのに、僕たちが戦場におくられる。どうして?」「それは俺も思っていた。」という言葉に返したディクソンの「でもさ、じゃあ俺たち、何かいいことをしたか?世界のためにいいこと。未来のためになること。」という言葉、、これってきっとパトリシアの「子供達に関わる仕事をしてるのって未来のための仕事って気がする。」からきてるんだろうなぁと思うとグッときましたね。

 

  そんな上口さんのディクソンもたくましいようでどこか繊細で、女性の心を惹きつける魅力的なキャラクターだったと思います。そもそもこの物語、実は真ん中にディクソンあってのものなのでは?というぐらい軸のような存在。ジョージがいつだって彼をヒーローとしていたように、アーロンが唯一全信頼をおいている相手であったように、ディクソン自身も二人に頼られることで自分を存在させていたところが、人間関係の厄介でもあり、強いところを見たように感じます。

  また、最後に父親の気持ちに寄り添えたディクソンのひと言にもなんとも言えない深さがありました。大人になって初めてわかる親の気持ちという部分ももちろんあると思います。でも、それに加えて、自分も出征する立場になってみて初めて分かった部分もあると思うと切なかったですね。

  個人的にすごく好きだったのが、バーで酔っ払ってジョージとその後輩に絡むディクソンのシーンで、面倒だけど熱く語る酔っ払い具合がものすごくリアルで、上口さんという役者さんの実力を見ました。

 

  映画とはまた違った、日本に住む我々に最も響くように考えられた脚本も大好きです! 特に女性陣、モリーの健気さ、パトリシアの無垢さというキャラクターはお見事だと思います。

 なにより「 何もしなかった。明日はただの昨日のつづきだと、今日という1日をぼんやり過ごしていた。だから今日が来た。」という歌詞はまさに過ぎて返す言葉がなかったです。 周りの世界に無関心のまま日々を消化していく生活を考え直すきっかけをもらいました。明日は昨日や今日の積み重ねなんですね、きっと。

 

  感情に寄り添える楽器として選ばれたギターの音色も、ダイレクトに歌い手さんと響き合っていて、その場面その場面をしっかり色付けていました。ヒーローの歌のあと、いい感じのパトリシアとディクソンのBGMがムーディーで最っ高にカッコ良かったです!

 

  そしてやはりみなさんが口を揃えておっしゃっていたセットの凄さ! 大きな転換は無く、舞台上、場所の移動と少しの変化で全く違うシーンを作り上げるアイディアは本当に素晴らしいです!

  個人的に、リスト作りという案をもらったアーロンが、興奮気味にワクワクを表現しながら、ソファーと机をパタンパタンと順にしまうところがナチュラルで可愛くて大好きでした!

 

 

  そして最後に、やっぱり福ちゃんについて。

  事前の雑誌やラジオなどでは、いつもどおりの謙遜福ちゃんで “らしいなぁ〜” なんて思っていたけど、確かに実際劇場に行ってみたら、この錚々たるメンツでそう言うのも当然だよ、、ってなりました。みなさんの実力、本っっっ当にすごかったです!!

  でもだからこそ、その中で必死にもがいてさらけ出して、ジョージとして生きている福ちゃんの姿はリアルでした。 特に忘れられないのは終盤も終盤、去っていくディクソンの背中を見送るジョージの表情。本当にいい顔してた。

  それこそ私は、福ちゃんが雑誌・ラジオで日々奮闘する稽古の話をするたびに辰巳雄大さんばりに興奮していましたよ(笑) がむしゃらに何かに挑戦できる機会ってそうそうあることではないと思うんです。だからそんな貴重な体験をしている福ちゃんがとても羨ましく思いました。吉原さんはじめ、みなさんとの出会いで世界が広がった福ちゃん、、おめでとうございます!!! 

 

  東京公演、無事千秋楽を迎えられましたね。おめでとうございます。

  そしてここからも続く名古屋、大阪のカウントダウンの日々。新鮮でショッキングな彼らの21日間を祈っています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

  、、、本当に長くなってしまいました。 が、まだまだほんの一部の感想です。もっと語りたいことは山ほどある。。この『DAY ZERO』は語りきるなんて絶対ムリーーー!!! 

 

 

THE CIRCUS! Episode 2 みた

  初サーカス観てきました。ネタバレありで感想を綴ります。

 

 

 

  アメコミスーパーヒーロー meets クライムドラマ meets サイエンスフィクション meets コメディ meets 青春ドラマ meets ダンスパフォーマンス meets ミュージカル mean THE CIRCUS! わお! 

 

 

 

 

  めっっっちゃ面白かった!!!!!!!!!!

 

 

  いやまず、なんと言ってもモニカ姐さんのかっこよさ!!! 

  ナディアに「こらっ!」って喝入れてからのサラに向かって、親指クイッ※1って 男前すぎません!?!? 

(※1:サラに向かって「ヘコむナディアのアフターフォローしな」の合図)

  惚れるしかないやん!!! 

  リーダーシップグイグイだし、的確な格言をくれる知性の塊だし、数多の男を骨抜きにしてきた手練れだし、、そんなたくましさとは裏腹に、歌うとめっちゃ綺麗で柔らかい聖母み溢れる歌声って...!!!

  惚れるしかないやん!!! 

  やばかったー...! かっこよかったー...!

  多分あれ死んでないよね!?ね!? (...という希望。)

 

 

 

 

  それにしても全編観ていて結構つらかった。

  面白すぎて。 

 

  リーダー扱いされないレイとか、思わずハワイに飛んじゃうブルーノとか、ぶっとびと見せかけ実はめっちゃ強いエレーナとか、キモくても生きていけるよジェイクとか、拍手ちょうだいサラちゃんとか、一番大丈夫じゃないカルロスとか、冒頭暴れ馬なケンケンとか、、、。 

  めっちゃお腹痛かった。。 あれ、会話のテンポとかも大変なんだろうなー。

  ナディアちゃんはとっても可愛くて、ダンスも最高にかっこよかったです。髪の毛使いお上手ー!エモーショナルな演技もお見事!

 

 

  でも一方ですごい複雑だったのがベンとウィラードのシーン。

  なんか悪者だからノりたくない(←個人的感情)のにめっちゃ揃ってキレキレダンス繰り広げてるから称賛するしかないしー!めっちゃナディアちゃんノリノリだしー!ちゃっかりハンドマイクまで使ってるしー!

  しかもなんなんですかあの途中のトークコーナー、、、 感情ついていかれへんわ!!!(笑)

 

 

 

  とか突っ込みながらも、プロジェクション的なのとか、場面転換のパネルとか、映像との会話とか、めちゃめちゃ芸が細かくてすごくて、、歌とダンスのジャンルも幅広すぎて、ラップにコントにもちろん演技に、、とにかく総合エンターテイメントTHE CIRCUS!ハンパないって!!! 

 

 

  ただ、正直なところ、、もちろん私含め客席がまだまだ殻を破れていない感が否めず、、もっとリアクトできたんじゃないかなーという反省が。。 その場のみんなのエネルギーの相乗効果でもっともっといいショウができたんじゃないかなーと思わずにはいられない。。

  確かに劇場って「体を揺らしての観劇はお控えいただきます」とか「私語厳禁」とかもろもろのルールがある場所だけどーーー、でもリアクションを我慢する方がルール違反に感じちゃうほど、はっちゃけ面白感動キレキレかっこよオリジナルミュージカル THE CIRCUS!面白かったーーー!!! 

 

 

 

  ケントとベンの絆の行方も気になるところ、、

  もちろんEpisode 3 、行くしかない!!! 

 

 

 

  だからその前に、、『観客用観劇ワークショップ』検索☆

 

 

 

 

 

 

 

 

  てか、、、ブルームーン流行ってるの???

 

『VS 5』について

  発売から2週間ほどたつA.B.C-Zのニューアルバム『VS 5』ですが、このA.B.C-Z 5枚目のアルバムも最高の作品だと思います。私も本当に大好きです!!! その感想をここで語らせてください。(長くなります。)

 

 

  1. Rock with U 

  この曲については前回のブログでも語ったのでさらっと。

  アルバム1曲めにぴったりなこの曲。それこそ歩きながら聴くと(※周囲によく注意しましょう)まさに感じるのですが、BPMがちょうどいい。あとこの曲がくるとスッと姿勢が良くなる。いい感じにテンション上げて戦闘態勢にギア入れてくれる『Rock with U』は最高にかっこいい! この曲はまさに「Me VS U」!

 

 

  2. Burn ハート

  It's Show Time!!!!!

  ABC座2018のテーマソングですね?(違う) 

  えび担が大好きなビッグバンドなサウンドに男くさい歌詞が超ブラボー! ザ・上中丈弥さんの歌詞って感じで、A.B.C-Zのまた新たな一面が生まれたように感じます。 単なるがむしゃらソングではなく、確固たる信念や目標のために、勝つまで挑むことを止めない熱い男の歌って感じ。「VS 容易ではないあの夢」的雰囲気。

  個人的にはMADEやトラジャに大げさなくらいアテのビッグバンドやってもらって、その前でカッチリ正装A.B.C-Zにエンターテイメントなパフォーマンスをして欲しい。  (もはやツアーではなく日生劇場での希望...)

 

 

  3. Steal Your Lips 

  正直に申し上げると、、第一印象は「お、おん...。」って感じ。 私むっつりなんで “セクシー” をここまでさらけ出されると一瞬引いちゃうタイプでして、、まさに河合くんの言っていた通り免疫が無い方のファンでした...(笑) 

  ただ、やっぱり何度か聴いているうちに、US Top20 とかに入ってそうな今流行りなサウンドがクセになってきましたね〜!女性視点の歌詞も今まであんまり無かったし、みんなのしっとりした歌声も素晴らしい!! 聴けば聴くほど抜け出せなくなる魅力があります。 これは 「VS A.B.C-Zのセクシー路線」って感じかしら? それにしても自信たっぷりのイイ女、、羨ましいです。。

  めっちゃヴィジュアルを整えた湿度高めなA.B.C-Zと、カミラ・カベロちゃんみたいなエキゾチックビューティとでとことんセクシーなミュージックビデオを作って欲しい。

  でも、ここまで攻めた曲、、河合くん、ずっとこういうのやりたかったんじゃない??とか思ったら「よかったね〜〜〜!!!」って妙な親心的感情が(笑)

  郁人くんの “Flava” が超かっこいい一曲です!!

 

 

  4. ツカズハナレズ 

  初めて聴いた時、イントロだけでもう泣いていた。

  先述の通り、このアルバムを初めて聴いた時の、『Steal Your Lips』でぽかーんとしていた私の心にズドンと響いた『ツカズハナレズ』という曲。 もちろんリリース前から雑誌やラジオで前評判は聞いていたけど、、その評判通りイントロから名曲だということが伝わってきた。車の運転中に聴いていたら一旦路肩に停めるレベルのアレ。

  柔らかいメロディーも最高だし、間奏のセンチメンタルなギターも素敵ですよね! 

  歌詞も年々絆が強くなってきている今のA.B.C-Zだからこそ意味がこもる言葉で、ファンを泣かせにくるLEGO BIG MORLタナカヒロキさんニクイよね〜〜〜!(ありがとうございます!) “I'm on your side” ってすごく心強くて本当にいいフレーズ...(泣) これは「VS 親友でライバルのあいつ」って感じ。

  あと、、この曲ってファン歴の長さに関わらず、必然的に “あの頃” のA.B.C-Zがイメージ映像として脳裏に浮かぶじゃないですか。ただね、どうしても私のイメージの中では特別出演で某有名振付師が出てくるんです。。ちびA.B.C-Zが怒られてるシーンで...(笑)

 

 

  5. 誰のものでもないこの道を 

  大好きです!!!

  え!?『ツカズハナレズ』もすっごくいい曲なのに続けてまたこんなにいい曲くるの!?という衝撃。

   歌詞も曲もとにかくいい!!!楽曲が素晴らしすぎるから非ジャニオタの人と行ったカラオケでもなんの迷いもなく歌える!(カラオケあんまり行かないけど。) 

  でも私がこの歌詞を読んで一番に頭に思い浮かんだのは、ジャニーズのタレントの方々のことだったんですよね。

  続けることや辞めることはもちろん、多岐にわたるお仕事、それぞれにどうやって自分なりに向き合っていくのか...、、そんな数えきれない選択肢を進んできた結果である「今」や「未来」に迷うことがあったとしても、その全てをひっくるめて私は応援しています。もちろんジャニーズじゃなくなったとしても、、*1とか思ったよ。考えすぎかもしれないけど〜。

  これは「VS 迷い」な曲に感じました。そんな迷いに対して「間違ってないよ」「いいんだよ」って言ってくれているような、優しくて力強い曲。 このアルバムの中でもかなり好きな曲でございます。

 

 

  6. はらはらひらふる 

  土曜の夜10時のドラマエンディングテーマですね?(違う) 

  いや、、なんか居心地がいいからと惰性で付き合っていたカップルがそれぞれ依存し合っている関係に気づき、自分を高めるためにお別れという道を選び、お互い夢や人生に向き合って日々奮闘していく。 、、とかいうドラマのエンディングに流れてきそう。 、、そんな明るく前向きな曲調と歌詞だと思いました。

  だからこれはなんだろう〜、、そんな勝手なシナリオも含めて、、「VS  なんとなくで過ごしてきた今までの自分」みたいに感じるかなー。 

 

 

  7. 終電を超えて〜Christmas Night 

  変わらずずっと好き!!! 

  本当に好きすぎて発売からクリスマスを過ぎてもずーっとコンスタントに聴き続けているこの曲! やっぱりね、キラキラソングなのに楽器の音がしっかりするのが大好きなんです!!!

  あとMVも好き過ぎてよく観ている!!! 真夏のコンサート会場に降る雪を体験したいなぁ〜! 本っ当にライブでの演出が楽しみ〜♡

  これは「VS  あの子の気持ち」。 こっち向いて〜!僕と一緒にクリスマスを超えよー!って感じ。

 

 

  8. DESTRUCTION!! 

  雑誌などでA.B.C-Zが「Jr.が歌いそうな曲」って言っていた意味がよく分かりました。確かにSiXTONES歌いそう...!

  でも!! やっぱり私は、、Love-tuneに演ってほしい!!!

  イントロではさなぴのSGのアップから入って欲しい(←旧少クラの刷り込み)。先週の関ジャムで特集されていた「凄いギターリフ30選」に『DESTRUCTION!!』入っていま、、、せん?でしたっけ??あれ?そうだっけ???

  でもやっぱりギターソロはさなぴにやってほしいので〜、そうなるとリフ間に合わないからやっぱりツインギターってことであらんちゃんヨロシク!!!

  そして、このパワフルなドラムをひょろっとした萩ちゃんがかますギャップに全女子が「萩谷くん...(*´`*)♡」(トゥンク*・゜゚・*:.。..。.:*・) ってなるやつー!

  この曲はツインペダルですか??ドコドコしてるのが最っっっ高ですねー! 

  シンプルに激しいベースも硬派でいいし、「Crazayに Crazyに」のメロディアスなとこもキマってて美勇人くんの魅せどころバッチリ! さりげないながつのシンセも大切です!イントロアウトロとか!

  オシャレファンキーロックが主流な今だからこそ、こういうハードめなロックがガツンと響きますね。A.B.C-Zのバンド曲にまた強いセットリストが加わって嬉しいです!!(特効見たいなぁ〜...)

  「VS  常識に囚われて小さくまとまっている自分」な一曲。歌い方やシャウトもみんな挑戦的だったりしてヴァーサス感強い!!最強!!大好き!!!

  

 

  9. 街角 

  とっつーと五関くんで1コーラスめ、塚ちゃんと河合くんで2コーラスめ、Cメロでようやくメインボーカルのりょうちゃんという歌割りが本っっっ当に斬新!!! 「VS 音楽面での挑戦」って感じ!

  音程とかテンポはそんなに変化がなくてぱっと聞いただけじゃ簡単そうに思えるけど、、ゆったりした曲調の中で言葉の区切りとメロディーがイレギュラーだから実は歌うの難しそう。キレイに歌声伸ばすのとかも大変そう。それでもみんな上手だから、やっぱりA.B.C-Zプロだなぁって思います。

  今回のツアー、この曲やるかなー?? 歌だけで聴かせる『街角』、味わい深い...!

 

 

  10. 忘年会!BOU!NEN!KAI! 

  「VS  羞恥心」

  あのね、カッコつけてんじゃないよ!!!楽しい時はみんなでハッチャケんの!!!人生恥かいてなんぼなんだから!!!人生楽しんでなんぼなんだから!!!

  わかった!?!?

  、、、って感じの明るい曲の裏に隠された「みんなが納得する みんながわかる みんなが面白い パフォーマンス」というテーマ(※ 塚田僚一さんのジャニーズwebより) 。

  アイドルって、、深いぜ...。(熱燗と共に)

  

 

  11. トリプルラッキー!!! 

  「ダンシング五関先生 VS メロディー先生」

  本当にこのVSは涙無しには観られなかった...。 

  笑い過ぎて。 

  ダンシング五関先生には悪いけど、、確かにメロディ先生の「褒めダンス」はとってもユニークで面白い!! あのぐらいシンプルでも全然いいんだよー!むしろそれがいいとこでもあったかな〜。 

  でもAメロの腰をフリフリ、、河合くんの何気ないひと言がオーヴァー30えび担の前に高いハードルとして立ちはだかる...。 河合くん、、  おばさん、可愛くないけどごめんな。。(泣)  ひとまず当日まではできる限り頑張るから...

 

  、、とか言って!届いたチケットを見たら私は当日ほぼほぼアイソレーションシートだったので ε-(´∀`*)ホッ この曲ではファンサしまくるA.B.C-Zとファンサをもらうおなごのハッピーなやり取りを後方から見てニヤニヤするのが楽しみです〜♪ へへへ〜♡ 

  それにしても、、A.B.C-Zと言うべきか、ポニキャさんと言うべきか、楽曲を演出するのが本当にお上手ですよね〜!

 

 

  12. Forget How To Forget 

   メロディーが素敵すぎる。今回のA.B.C-Zのアルバム、どうしたの!?めっちゃ楽曲大人やん!!!

  でも歌詞はとっても女々しい...。とっても拗れてる。「愛する君の忘れ方を忘れた」...。拗れてる。 もはや羨ましいです。こんなに想われる人生ってそうそう無いでしょう?しかもあんなイケメン達に。

  この曲はやはり「VS  別れ」ではないでしょうか。事あるごとにその人の面影や思い出が溢れてきて、その度に切なくなるんでしょうね。大丈夫だよ〜!きっとまた別の誰かを愛することができる日がくるよ〜〜〜!!!

 

 

  13. Future Light 

   この曲は簡単には語りきれない重みがあります。だって、アルバム発売の発表よりもずっと前に我々にお知らせされた “塚ちゃん主演映画の主題歌『Future Light』” という存在だから。 (当初はてっきりシングルなのかと思っていたけど。)

  私的にこの曲は日々期待が膨らんでいく曲でした。

  まず『ラスト・ホールド!』の主題歌ということで、A.B.C-Zの曲が映画館で流れるという期待。 続いてアルバム情報の解禁で知った、MVにはSnow Manも参加、振り付けはふぉ〜ゆ〜の福ちゃんが担当ということで、絶対カッコいい作品になるという期待。

  それを経てのラジオでの楽曲解禁、テレビでの初披露、ワイドショーでのMV解禁、、、

  そして映画館でのフル楽曲*2 “主題歌『Future Light』A.B.C-Z の字幕。 

  容易に泣けます。。。

  この曲はもちろん「VS  壁」。過去の失敗や挫折や困難、どんなに高い壁でも仲間と一緒なら乗り越えられる!最高の映画と相まって、頑張る君の背中を押してくれる最強の一曲だ!!! (改めてまた別の機会に語りたいな。)

 

 

  Bonus Track≫ 

  ● Get up!(橋本 VS 五関) 

  橋本・五関の2人にこれ以上ないほどバッチしハマっているカッコよさに痺れる〜〜!!

  良亮がめちゃめちゃカッコよくガシガシ踊る振付つけといて、五関くんもしっかり喰ってくるアレなんでしょ!?きっと(笑) この曲が始まって一気に会場のボルテージ上がるのが分かるわぁ〜!

  2人だけど、、この2人にはなんかアベンジャーズみ感じる私。 “強い” というカッコ良さ。ジャジーな間奏も気になるけど、やっぱりギターソロも最強!

  ちなみにこの曲は「VS サマパラ」。。。

  今年はサマパラ無いんですか??(泣)

 

 

  ● 好きなんだ・・・(戸塚 VS 河合 VS 塚田)

  これはあえて同い年として現実的な意見を言わせていただくと、、この曲は私的には「VS  年齢」です。 

  「本気の恋」、、、20代前半までの「本気の恋」ってほぼ純粋な “好き” という感情で占められると思うのですが、、30歳を超えるとね、大半の人はいろいろ恋にも条件が増えるわけですよ。生活とかお金とか老後とかお互いの家族とか、現実問題がチラつくわけですよ。

  でも!!!そんな30歳を超えたとっつー・塚ちゃん・ふみきゅんの3人が、あえて今歌うピュアピュアキラキラアイドルラブソング『好きなんだ・・・』これがとっても素晴らしいと思います!!!アイドルとはなんぞやを教えてくれる昭和最後の3人組に紙テープを投げたいです!!!(※ステージに物を投げる行為は絶対にやめましょう)

  それにしても切実な塚ちゃんのラップ、、、 なんとか誰か、、救ってやってほしい!!!(笑)  

  やっぱり、、どうしてもソロ曲やユニット曲はその年のツアーでしかほぼ披露する機会がないから、いかにインパクトを残してみんなの記憶の中に生かしておくかが大事だったりすると思うので、この曲はその点ではパーフェクトだと思います!

 

 

 

  そんな感じですー。

 

 

 

  総じて、、私はこの『VS 5』という音楽面でも素晴らしいアルバムにおいて、塚ちゃんと五関くんの歌声が今まで以上に感じられることをとっても嬉しく思っています!!わーい☆ あと河合くんには今後も「クモン(C’mon,)」を担当していただきたく願います。戸塚くんの艶っぽい歌い方が深みを増す今作、はしちゃんが気持ちよく歌えるような素敵な楽曲が増えて『VS 5』マスターピース間違いなし!!!!!!

  

  さて、そして遂に明日からその『VS 5』をひっさげた全国ツアーが始まりますね。参戦されるみなさま、体調は万全に、ラブ満タンで迎えられますように応援しております。

 

  いざ!!勝負!!!!!! 

 

 

 

*1:もちろんA.B.C-Zに限ったことではなく

*2:正確にはフルではないものの、2コーラスめも流れた、という意味